第1章 チーズを識る チーズの教本P32~
問題
1、凝乳を切断し、ホエイが滲出し始めたものを何とよぶか。
2、1、を最初はゆっくり攪拌し、その後徐々に強く攪拌する。それは何を促すためか。
3、1、を攪拌しながらゆっくり加熱する。その間、乳酸菌の増殖が進むことによってpHが下がる。それは何を促すためか。
4、2、3、の工程を何というか。また、その工程はなぜ重要か。
5、ソフトタイプのチーズの硬さである「水分値の高い軟らかいカード」にするにはどうするか。
6、セミハードタイプのチーズの硬さである「水分値のやや低い硬めのカード」にするにはどうするか。
7、ハードタイプのチーズの硬さである「水分値の低い硬いカード」にするにはどうするか。
8、グラナ・パダーノやボーフォールなどでは「より水分値の低い硬いカード」をつくる。どのようにするか。
9、まとめると「チーズの硬さ」は、どのようにしてつくり分けられるか。
10、「弾力のあるグリーンチーズ」を造る場合は、シネレシス制御工程においてどうするか。また、チーズ名も挙げよ。
11、「しなやかなグリーンチーズ」を造る場合は、シネレシス制御およびその後の工程においてどうするか。また、チーズ名も挙げよ。
12、「もろく崩れるグリーンチーズ」を造る場合は、シネレシス制御およびその後の工程においてどうするか。また、チーズ名も挙げよ。
13、まとめると「チーズの弾力性」は、どのようにしてつくり分けられるか。
解答
1、カード
2、カードの収縮
3、ホエイの滲出
4、シネレシス(カードの収縮)、シネレシスの生後因子(攪拌、加熱、酸生成)によりチーズの食感を作り分けるから。
5、凝乳を大きく切断し、攪拌も加熱も行わず、主に酸生成を行う。
6、凝乳を小さく切断し、穏やかな攪拌と穏やかな加熱(一般的に40℃以下)を行う。
7、凝乳を細かく切断し、強い攪拌と強い加熱(一般的に40℃以上)を行う。
8、53~55℃程度まで加熱する
9、凝乳のサイズ、シネレシス制御により、カードの水分値をコントロールしてつくり分けられる。
10、穏やかな酸生成を行い、カードのpHはあまり下げず、カルシウム架橋の量を多く残す。例:エメンタール
11、カードのpHを5.2付近まで下げ、酸でカルシム架橋を溶かし、”カルシウム架橋の量を中程度にする”。例:モッツァレラ
12、カードのpHを4.6(カードの等電点)付近まで下げ、酸でカルシウム架橋を溶かし、”カルシウム架橋の量を少なく、またはカルシウム架橋をなくす”。例:フェタ、カマンベール
13、乳酸菌の酸生成を制御し、”たんぱく質の小さな塊”を繋げている”カルシウム架橋の量”をコントロールしてつくり分けられる。
ワインも一緒に学びたい方へ
オンラインで自由な時間に!
オンライン特化のワインスクール【ヴィノテラス ワインスクール】
スクールに通ってワインも友達もつくりたい!
スポンサーリンク